水産海洋技術開発部会
大規模沖合養殖
養殖施設を沿岸から少しでも沖合に移し、環境に配慮し、安全安心な魚を作る養殖を目指します。また、それを可能とする新たな技術、特に沈下式生簀やIoTを用いた養殖魚と環境の管理などの開発に取り組みます。
陸上養殖
陸上養殖は、付加価値の高い種苗の生産や、天然海域から隔離することで安全な魚を作るために有効な手段です。また、医薬品の素材など、清浄環境で海洋生物を飼育する上でも不可欠なシステムです。現在の陸上養殖を、よりコンパクトに低コストで運用
できるための技術開発を目指します。
養殖IoT化
漁業人口の減少や高齢化に伴い、飼育管理の省力化が大きな課題となっています。そこで、IoT/AI技術を利用した、飼育魚と環境のモニタリングや、遠隔操作による給餌などの技術開発を目指します。
加工・流通
これからは養殖魚の活魚販売に加え、加工することによってより安定した供給を目指す必要があります。また、付加価値のある商品を送り出すことも必要です。そのためには、流通システムの整備も欠かせません。これらの取り組みも重要な課題として捉えています。
海外戦略
養殖魚の海外への販売促進なくして、日本の水産業の再生・活性化はありません。味もよく安全安心な日本ブランドの養殖魚を
積極的に海外に販売するために、生産から販売までのサプライチェーンを見据えた、バリューシステムの開発が必要です。
洋上風力発電と水産の共生
環境に優しい養殖を目指す上で、再生可能エネルギーの導入が望まれています。長崎五島沖は洋上風力発電の実証フィールドに
認定されていることから、この開発と連携した養殖のあり方を検討していきます。
潮流発電
新たな再生可能エネルギーとして、潮流発電が注目されています。そこで、養殖現場で使用も含めた潮流発電の開発を進めています。
水産と海と観光
長崎の基幹産業である一つである観光と水産業を結びつけた新たなビジネスモデルの構築を目指します。特に、離島振興の一つの取り組みとして積極的に進めていきます。